「あ、そうだ!大輝、あのね、私進路決めたんだよ!」 「え…?」 「あのね、料理の専門学校行きたいと思うの。もう、志望校も決めたんだよ。」 これ、と学校のパンフレットを大輝にみせる。 「そっ…か。」 ……何だか、本当に変。 「大輝!?ねぇ、どうしたの?私、なんか悪いことした!?」 「いや…そんなんじゃないんだ。ごめんな、愛梨。…進路、ちゃんと自分で決めたんだな。偉いじゃん。」 そう言って笑って、頭を撫でてくれた。