「キャッ!」 「おっ…と。…いたっ!」 また滑ってしまった私。 しかも、 「大輝君!ゴメンね!?」 私のさしてた傘が、助けようと私の肩をつかんだ大輝君の頭にぶつかったのだ。 「いや、平気。愛梨こそケガしてない?」 「う、うん!大丈夫!ありがとう。」 大輝君はフッて笑って頭をポンッと叩いてくれる。 大輝君が私に微笑んでくれるだけで顔が赤くなる。 かっこいいんだ、大輝君は。 「早く行くぞ、お前のペースに合わせてたら遅刻する。」 そんなこといっても私に合わせて歩いてくれてるの、知ってるよ?