愛梨は相変わらず、ドジで、賑やかで、子供っぽい。

でも俺達の家族には、愛梨の笑顔が必要不可欠だと思うんだ。

俺は愛梨が笑っててくれないと自分も笑えない。

雄大も、母親の笑顔が大好きだから。






俺は、これからも守り続けるから。

愛梨を、雄大を、家族を、町を。



俺の大切なものを。





だから、いつまでも笑ってて欲しい。




「あ!ママ危ない、段差!」
「キャア!」

ガシッ!

「よかったぁ!さすがパパ!!」

「大輝……。ありがとう!」

「どう致しまして、お嬢さま。」



そういって笑う俺に愛梨が笑顔を浮かべる。



そう、俺がいるんだから、君は安心して俺のそばにいればそれでいいんだ。




俺は君の恋人。
俺は君の理解者。
俺は君の半身。






そして。

俺は君の、ヒーローなんだから。





―完―