………ホイッスルの音。 ボールを蹴る音。 フィールドを駆け抜ける音。 どれも、俺にとっては馴染みのもの。 身体中に染み付いている。 いつも、ボールを追いかけてた。 どれだけやっていても飽きることなくボールを追いかけた日々。 サッカーは好きだった。 サッカーは俺の青春の大切な一部分だったことは間違いなくて。 でも俺は………このフィールドから、卒業していくんだ。 自分の選ぶ道へと。