俺は君の…

俺は愛梨を抱き締めた。



お前、わがままだもんな。
ちょっと、寂しい気がしたんだろ?
家庭科室での事も、今までのことも。

「バカ。……お前は、特別。」

「大輝!?」

なんでわかったの?
そう聞きたそうな顔してこちらに振り返る。

……わかんねぇわけないだろ?

「お前が……鈍すぎるんだよ。」

少し頬を膨らませたって、俺は謝ったりしないよ?



ちょっとはわかれよ。



俺が一番守りたいのは、お前の笑顔だって。


言ってはやんない。
絶対に。