加納欄の警察手帳 シリーズ24

仕方ないか。


「どうぞ」

と言って、ミナト君を出口へ促した。

「おい、お前。刑事なら刑事らしい格好しろよ」

ミナト君は、そういうと、パチンコ店を出て行った。


ほ、ほっといてよ(>_<)


あたしは、手錠を取り出すと、鮎川さんと男の手首に掛けた。


さぁてと。


この散乱どおしよ……(__)


マズイよなぁ(-.-;)


確認だけで店入ったのに、この状況はマズイよなぁ(__)


困り果てていると、パトカーの音が聞こえてきた。


マズイッ(>_<)


店長さん、警察に通報しちゃった?!


あたしは、慌ててパチンコ店を出た。

茂みの中からパチンコ店を覗いていたら、案の定、大山先輩、高遠先輩、祥子さん、苫利先輩、吉井さんと、揃いも揃って、パチンコ店に入って行った。


お、怒られるっっっ(>_<)


し、知らない(>_<)


あたしは、知らない(>_<)


あたしは、あんなに目茶苦茶にしてない!


あの男が乱射しなけりゃ、あんなになんなかったんだから!


ケータイの電源を焦りながら切り、あたしは、後ずさりしながらその場から逃げた。




次の日。

あたしは、非番だったのに、どおしても南署に行かないといけない理由が出来て、朝早くから出向いていた。


この時間帯なら会わないよね。


交通科だしね。


先輩達、いつもギリギリだしね。


あたしは、交通科に行き、書類を提出すると、誰にも会わないように、足早に南署を出ようとした。

「おやぁ、欄じゃねぇかぁ」


( ̄▽ ̄;)


声を掛けられ、あたしは恐る恐る振り向いた。

「おおおお、せ、せんぱぁぁぁい」

引き攣った笑いになっていた。


会いたいけど会いたくないこの気持ち。


「なんだよ。非番だろ?」

「はい、今から遊びに行くんです」

「へぇ〜」

「それじゃあ……お先に(-.-)」


逃げるが勝ちです(>_<)


「お前、昨日の夜さぁ、どこいた?」


ドキィッッッ!!


イヤァ(>_<)