あたしは、ソファーを背に、片膝を立てて座り直すと、スカートの中のナイフを2本取り出した。
「刑事ってのは、拳銃だけがお株だと思ってたけど」
「人には、向き不向きってもんがあるのよ」
と言うと、ナイフを指の間に握りしめ、男の方へ、体を向けた。
「その位置じゃ、アイツ狙えねぇだろ」
ミナトが、言った。
確かに、男の前には、立派な観葉植物が立ちはだかり、この位置では、致命傷を与えることは難しかった。
あたしは、グッとナイフを握りしめると、立ち上がり、男目掛けて、ナイフを放った。
ガサッと、ナイフが観葉植物に当たった。
男は、その音に気づいて、こちらに向かって、最後の弾を発射させた。
あたしは、右に飛び込み、回転しながら男の真正面に出ると、ナイフを取り出し胸の位置で構えた。
男は、苦痛な顔をすると、その場に倒れた。
あたしは、ナイフを元に戻し、ゆっくり立ち上がると、鼻から息を吸い込み、口からゆっくり吐いた。
「終わったのか?」
ミナトが近づいて来た。
「まぁね」
「よくもまぁ、あの邪魔もんを簡単にやったなぁ」
ミナトが、感心する。
「観葉植物に当たった奴が致命傷与える事が出来るわけないでしょ」
と言って、男の所まで行き、後肩に刺さったナイフを抜いた。
「いつの間に……」
ミナトが、あたしの顔を見た。
「1本はフェイク。こっちに気を向けさせるために、観葉植物にわざと当てたの」
「もう1本は?」
「そこの天井目掛けて投げただけ」
「天井……?マジかよ」
あたしのナイフは、1本は観葉植物に、もう1本は天井の壁を利用し跳ね返った先に男の肩を直撃させた。
あたしは、鮎川さんの様子を見に行った。
鮎川さんは、案の定、上から落ちてきた鉢植えにぶつかり、伸びていた。
「ミナト君、ソイツここまで運んで」
あたしはミナトにお願いをした。
「……チッ。めんどくせぇな」
呟きながらも、ミナトは男を鮎川さんの所まで運んでくれた。
いいトコあるじゃん。
「おい。俺は関係ねぇことだろ。これで消えるぞ」
まぁ、今回の事件に関しては、ミナト君何にも関係ないんだよね。
「刑事ってのは、拳銃だけがお株だと思ってたけど」
「人には、向き不向きってもんがあるのよ」
と言うと、ナイフを指の間に握りしめ、男の方へ、体を向けた。
「その位置じゃ、アイツ狙えねぇだろ」
ミナトが、言った。
確かに、男の前には、立派な観葉植物が立ちはだかり、この位置では、致命傷を与えることは難しかった。
あたしは、グッとナイフを握りしめると、立ち上がり、男目掛けて、ナイフを放った。
ガサッと、ナイフが観葉植物に当たった。
男は、その音に気づいて、こちらに向かって、最後の弾を発射させた。
あたしは、右に飛び込み、回転しながら男の真正面に出ると、ナイフを取り出し胸の位置で構えた。
男は、苦痛な顔をすると、その場に倒れた。
あたしは、ナイフを元に戻し、ゆっくり立ち上がると、鼻から息を吸い込み、口からゆっくり吐いた。
「終わったのか?」
ミナトが近づいて来た。
「まぁね」
「よくもまぁ、あの邪魔もんを簡単にやったなぁ」
ミナトが、感心する。
「観葉植物に当たった奴が致命傷与える事が出来るわけないでしょ」
と言って、男の所まで行き、後肩に刺さったナイフを抜いた。
「いつの間に……」
ミナトが、あたしの顔を見た。
「1本はフェイク。こっちに気を向けさせるために、観葉植物にわざと当てたの」
「もう1本は?」
「そこの天井目掛けて投げただけ」
「天井……?マジかよ」
あたしのナイフは、1本は観葉植物に、もう1本は天井の壁を利用し跳ね返った先に男の肩を直撃させた。
あたしは、鮎川さんの様子を見に行った。
鮎川さんは、案の定、上から落ちてきた鉢植えにぶつかり、伸びていた。
「ミナト君、ソイツここまで運んで」
あたしはミナトにお願いをした。
「……チッ。めんどくせぇな」
呟きながらも、ミナトは男を鮎川さんの所まで運んでくれた。
いいトコあるじゃん。
「おい。俺は関係ねぇことだろ。これで消えるぞ」
まぁ、今回の事件に関しては、ミナト君何にも関係ないんだよね。

