「酔い覚ましに風呂入れば? 夕希。」
「う、うん… 入ろっかな…」
頭がスッキリすれば、思い出すかもしれない。
「風呂場でコケんなよー。夕希!」
後ろから声が聞こえる。
あいつ… おもしろがって、わざと言ってるな!
「ねぇ、あたし何したの?」
風呂からあがり、頭はスッキリしても、思い出せない。
私の真剣な表情に、さっきまで茶化してた彼も
「別に大した事はしてないよ。気にするな。」
と優しく笑ってくれた。
「ただ俺が、ドキドキしただけ…」
と、彼が小さくつぶやいたのには、私は気付かなかった。
それから、『夕希』『薫』と冗談半分に呼びあうようになった。
でもいつの間にか、それがあたりまえの呼び名になっていた…
「う、うん… 入ろっかな…」
頭がスッキリすれば、思い出すかもしれない。
「風呂場でコケんなよー。夕希!」
後ろから声が聞こえる。
あいつ… おもしろがって、わざと言ってるな!
「ねぇ、あたし何したの?」
風呂からあがり、頭はスッキリしても、思い出せない。
私の真剣な表情に、さっきまで茶化してた彼も
「別に大した事はしてないよ。気にするな。」
と優しく笑ってくれた。
「ただ俺が、ドキドキしただけ…」
と、彼が小さくつぶやいたのには、私は気付かなかった。
それから、『夕希』『薫』と冗談半分に呼びあうようになった。
でもいつの間にか、それがあたりまえの呼び名になっていた…



