「やっと、つかまえた…
 俺の宝物。
もう、俺だけのものだよね?」




私の涙を拭きながら、言ってくれた。




「もちろん。薫だけのものだよ。 …ずっと、一緒にいて…」




「当たり前だろ! 宝物は、一生大切にするんだから…」




そう言って、私のいろんな所にキスをする…




耳に… 首に… 肩に… 胸に…




二人の呼吸が、少しずつ、荒くなってくる…




「今日は… やめないぞ…」




彼の熱い息が、耳にかかる…




「うん… やめないで…」



私は、彼の背中に腕をのばした。




私にとっても、あなたは宝物。 あなたと愛し合えて、最高に幸せ…





それから私たちは、お互いの名前を何度も呼びあい、激しく求めあった…




 ありがとう… 薫。



 ずっと、待ってくれて…



また、涙が溢れてしまう。




「泣くなよ… いじめてるみたいだろ…」



そう言いながらも、優しく涙を拭いてくれる。



「だって…」



幸せすぎて、言葉が続かない…





そしてようやく


私たちは


心も体も、一つになった…