「ほんと? ほんとに? 私でいいの?」



しつこい私に、薫は笑いながら、



「いいよ…」


と、優しく頭をなでてくれる。



「もう離したくない… ずっと… 俺のそばにいて…」


そう言って、私を強く抱きしめた。











「大丈夫か? お前まだ仕事あるんだろ?」



泣き続ける私を見て、薫が笑いながらティッシュを渡してくれる。



「うん… そうだった…」


そしてようやく泣きやんだ私に、薫はキスをした…



「仕事中よ…」



「受け持ちだろ…」



二人で笑った。




「ねぇ、お母さんに私の事、何て話してたの?」



「あぁ… 内緒。」



薫は笑ってそう言った。

でも急に真剣な顔になり、


「なぁ。約束して。何かあったら一人で悩まないで、俺に話すって。
これからは、二人で考えよう。」



「うん。約束する。」



私も真剣に答えた。





「ねぇ… 俺の事好き?」

ニッと笑って聞いてくる。


「大好きだよ」


私は笑顔で答えた。



「俺も… 大好き…」



そして私たちはもう一度、熱く、深く唇を重ねた…