そんなこんなで気付いたら頭痛はなくなってた訳で。
とりあえず面倒だけれど、教室に戻ることにした。

もちろん、例のごとく嫌な視線。
…めんどいなぁ、これ。

あたしが毎度の様に保健室に行ってたり、
サボったりしている所為か、あたしは周りから
批評が悪いって言うか…何と言うか…。

まぁ、面倒くさいとしか言えない。

その中で周りも気にせずあたしに近寄ってくる女子が
1名、男子が2名ほど居る。


「ひかるー」

この中学校で初めて会った藍利(あいり)。
テニス部の女子で、クラスで行動する時は、
よく一緒に居る。何と言うか、こう…。

天然って言うか。不思議な子だ。


「んー?」

「河(かわ)がね、お前等いつも何してんだーだって」

「…お前等?」