…今度はお前か俊也。

さっきまで寛生先輩を怒鳴っていた先生達がいつの間にか
保健室の中に居る。多分逃げられたんだろう、先輩に。
だから俊也か。わーかわいそう。(てかザマーミロ)

まぁ、不良組が1年の女子と居る自体危ないからね。
ましてやサボり組のあたしと恵里だから。更に
問題児にはなって欲しく無いんだろう。


「お前何やってんだ」

「え、お見舞いだから」


バカじゃん、と付け足した俊也は先生達に腕を引っ張られ
保健室を出て行く。出て行く際に口パクで「すぐ戻る」と
あたしにピースをしてくる。
…戻って来んでいい。


「朝から騒がしい…まったく」

「うちは楽しかったけど」

「そういや随分俊也と仲良くなったね」


ボフッ、とベッドに倒れこみながらここからギリギリ見える
俊也を指差すと、そう?と楽しそうに笑っている。

…幸せそうだな、オイ。っていうか、もう付き合っちゃったとか。
…早いな。にしても本当に幸せそう。