ピピッピピッ――

「…頭痛い」


朝。
いつも通りに起きれば、何故か頭痛。
別に昨日は遅寝じゃなかったのに…。
なんかしたっけ?と痛い頭の中で疑問の
オンパレード。

…疲れるな、朝から。とは言っても、
休むわけにも行かず、一応ジャージには着替える。

母には途中で帰るかも、と言う事は一応言ってパン1枚
手にして、家を出る。もちろん家の前には、
俊哉の姿。

…鼻が赤い。かなり前から待ってたんかな。


「…ごめん俊也。寒かったっしょ?」

「…遅いんだよアホ」

「(このやろ…人が謝ったのに)」


頭が痛いのを我慢するにはこいつのマシンガントークからは
避ける事だ。とりあえず今日はあたしが我慢しようじゃないか。

ズキズキと今だ治まる事を知らない痛さは余計に増してくる。
風邪、かな。とは思ったが熱っぽくはない。

なんだろう、マジで…。もちろん此処で倒れるわけには行かない。
学校までの辛抱、だと思う。