その言葉で、ハッと我に返る。

…何やってんだ自分。まぁ、ムカつくのは事実なんだけど。
こいつの話を聞いてやらなきゃ始まらない。
そして説明。


「家が近所でさ。よく口喧嘩してんの。ちょームカつく」

「いいなぁ、知り合いかよ。うちのこと紹介してよ」

「…まぁ、いいか。貸し1つな」

「OK」


と、そんなこんなでどうにか貸しを作る事が出来た。
…俊哉に会いに行かなきゃならないのは癪だけど。

まぁ、こいつの恋に協力してやるのも面白いかもしれない。


そんなことを考えながら遠くにある空を見ながら、
鐘の音を聞いた。

…クソ、授業終わっちゃったし。

で、10分休み時間があるわけで。
これから俊哉に会いに行かなきゃならないんですが。

…せっかくの休み時間をあいつのムカつく口調を聞きながら
過ごさなきゃ成らないのか…!