きみ、いとほし〜幕末純愛抄〜

「はぁ・・・まぁ、その後、一を医者に見せて酒を飲み直してるところに殺された力士の部屋のやつらが乗り込んで来やがった・・・」


「それで・・・どうなったんですか?」


私はゴクリと生唾を飲み込んで続きを促した。


「もちろん、大乱闘さ。新八や総司も加勢してな。幸い、こちら側の被害は大したことないが、力士側にはえらく被害が出たらしくてなぁ・・・」


そこで土方さんは一度言葉を切った。


「おかげで近藤さんは大阪奉行所に謝罪する羽目になった。ったく、大阪の治安を守る為に大阪行ってんのに、俺たちが問題起こしてどうすんだ!あの馬鹿共が。」


だんだんと土方さんからどす黒いオーラが漂ってきた。


「あいつら・・・帰ってきたらお仕置きだな・・・」


そう言った土方さんは悪魔のような顔で笑った・・・