きみ、いとほし〜幕末純愛抄〜

「さてと。僕は昼寝でもしようかな。」


屯所に着いた平助くんは背伸びをしながら言った。


「お天気いいし、気持ちいいだろうね。平助くん、今日はありがとう。」


私は平助くんにお礼を言った。


「どういたしまして。あのさ、お華ちゃん・・・」


急に平助くんは真面目な顔をした。


「ん?何?」


「ん・・・これからさ、総司とだけじゃなくて・・・僕とも時々・・・出かけてくれる?」


平助くんは何故か少し顔を赤くしながら言った。


「?私でよければいつでも。誘って下さい。」


私はにっこり笑って言った。


「うん!じゃあ、お華ちゃん。またね。」


「うん。今日は本当にありがとう。」


平助くんはニコニコと笑いながら、部屋の方へと走って行った。


「私も部屋に戻ろうかな。」


今日はもう、仕事は無いので、私も部屋に戻ることにした。


正しくは土方さんの部屋だけど・・・