きみ、いとほし〜幕末純愛抄〜

「お華ちゃん、何食べる?今日は僕のおごりだから何でも好きな物頼んでよ。」


にっこり笑ってお品書きを渡してくれる平助くん。


何だか前にも似たような状況あったなぁ。


総司と同じだ。


「ありがとう。」


総司と一緒で断っても無駄だと思い、平助くんの好意に甘えることにした。


「何にしようかなぁ・・・」


私と平助くんはお品書きを見ながら真剣に何を頼むか考えこんでいた。


「よし、決めた。お華ちゃんは?」


平助くんは決まったようで顔を上げた。


「うん、そろそろ暑くなってきたし、冷たいあんみつがいいな。」


私はお品書きをしまいながら言った。


「僕と一緒だ。すみませ〜ん。冷たいあんみつ2つ」


平助くんもあんみつに決めてたみたいで、あんみつを2つ頼んでくれた。