きみ、いとほし〜幕末純愛抄〜

「ん?何か言った?」


「ううん、何も。そうだ。そこで甘味でも食べて帰ろうか。」


平助くんが近くにあった甘味処を指差して言った。


「平助くんも甘味好きなの?」


私は総司を思い出しながら言った。


「いや、あの、そうじゃなくて・・・女子って甘味好きかなと思って・・・」


少し顔を赤くして言う平助くんが少し可愛く思えた。


「あはは。平助くん、顔赤いよ(笑)」


私と平助くんは笑い合いながら、甘味処に入ることにした。