きみ、いとほし〜幕末純愛抄〜

沢庵は土方さんの大好物なんだよね(笑)


「いいじゃねぇか。どうせ近藤さんたちだって仕事が終われば大阪の町を満喫するんだ。俺が沢庵食べたってバチなんか当たりゃしねぇさ。」


「はぁ〜。分かりましたよ。沢庵買ってきます。すぐに食べますか?」


沢庵に関しては土方さんに何を言ってもムダだと思い、大人しく買いに行くことにした。


「ああ。今日は仕事が山積みだ。買ってきたら切って部屋まで持ってきてくれ。」


土方さんが部屋にこもるのはいつものことなんだよね。


「分かりました。でも、土方さん。部屋の換気はちゃんとしてて下さいね!」


土方さんの部屋って煙管の煙で空気悪いんだよね。


「チッ。めんどくせぇな。」


今、舌打ちした?

舌打ちしたよね?


「はぁ〜。では、行ってきます。」


「おう。」


土方さんと別れ、私は沢庵を買うために屯所を出た。