きみ、いとほし〜幕末純愛抄〜

「ふむ。では、今日のところは良しとしよう。あまり時間も無い事だしな。」



何とか芹沢さんは納得してくれたらしく、私は芹沢さんの前に顔を出さずにすんだ。



「では、近藤君、行くとしようか。」


芹沢さんは近藤さんにそう言うと私達に背を向けて歩き出した。


「トシ、華くん、いってくるよ。皆、行くぞ!」

「宮下くん、いってくるね。」

「お華さん、お土産買ってきますからね。」

「華ちゃん、いってくるぜ。」

「華さん、屯所は頼みますよ。」

「・・・」

「では、宮下くん。」


近藤さんに続いて山南さん、総司、永倉さん、源さん、斎藤さん、島田さんが言いながら大阪へと向かって行った。


あ。
斎藤さんは無言だった(笑)