「な・・・に、これ・・・」


「局中法度だとよ。」


私の呟きが聞こえたのか、いつの間にか隣に立った永倉さんが言った。


「局中法度?」


思わず、私は聞き返した。


「ああ。土方さんが考えたんだと。まぁ、武士になるためにはこんぐらいしねぇとダメなのかもしんねぇなぁ・・・」


そう言うと永倉さんはその場を去って行った。



「永倉さん・・・」



私は永倉さんの背中を見つめながら土方さんに会いに行こうと思った。