「土方さん、宮下です。」


私は副長室の前で声をかけた。



「おう、華か。入れ。」



土方さんの返事を待って私は部屋へと入った。



「私をお呼びだと聞いたのですが・・・」



副長室に入ると土方さんともう1人、知らない男の人がいた。



「こいつを紹介しようと思ってな。こいつは監察方の山崎烝だ。山崎、こいつは宮下華。女中の仕事と隊士の手当をしてくれてる。」


私が疑問に思っていると土方さんが紹介してくれた。

「山崎烝や。よろしゅうな。」


山崎と呼ばれた人が挨拶をしてくれた。


「あ、宮下華です。よろしくお願いします。」


私も挨拶をした。


「山崎も医学の心得がある。人手が足りない時は手伝ってもらえ。」


「はい。よろしくお願いします。」


そう言って、私は再び頭を下げた。


「華、もう仕事戻っていいぞ。」


「はい。失礼します。」


私は副長室を出て、仕事に戻った。