きみ、いとほし〜幕末純愛抄〜

「おまささん、こんにちは〜。」


このお店の常連なのか沖田さんは中にいた女の人に挨拶しながら入っていった。


「あら、沖田はん。いらっしゃい。」


おまさと呼ばれた女性は振り返りながら言った。


「あら?そちらのお嬢さんは?」


おまささんは沖田さんの隣にいた私に気が付いて、沖田はんに聞いた。



「新しく壬生浪士組のお世話をしてくれる事になった宮下華さんですよ。」


「初めまして。宮下華です。」


沖田さんに紹介された私は慌てておまささんに挨拶をした。



「うちはまさどす。お華はん、よろしゅうおたの申します。沖田はん、席はいつもの所でよろしおすか?」


「はい、決まったらまた、呼びますね。」


そう言いながら沖田さんはお店の中を進んでいった。