きみ、いとほし〜幕末純愛抄〜

「お華ちゃん、救護班の責任者もやってるんだろ?大変じゃない?」


ご飯もあらかた食べ終わり、ちまちまとお酒を飲んでいた平助くんに言われた。


「ん〜。簡単な手当てなら今までもやってたし、大丈夫だよ。」


実際、私の仕事量は前とさほど変わらなかった。


「そっか。・・・困った事があったら何でも言ってね。僕にできる事なら手伝うし。」


お酒のせいなのかほんのり顔を赤くしながら平助くんが言った。


「うん。ありがとう。困った時はよろしくね。」


私はニッコリ笑いながら言った。






しばらく平助くんや平隊士の皆と喋っていると、土方さんや総司が動き始めたのが分かった。


そして原田さんや山南さんも・・・


「平助くん、ちょっと土方さんのところに行ってくるね。」


私は席を立ちながら言った。


「うん。分かった。」


平助くんは周りの様子で私が土方さんの元へ行く理由が分かったのか、少し心配そうな顔で言った。


「すぐ戻ってくるね。」


そう言うと私は急いで、土方さんの元へ向かった。