きみ、いとほし〜幕末純愛抄〜

「おはようございます。」


翌朝、私はいつも通り、朝食の準備をする。


今夜のことは誰にも知られてはいけない。


そう思いながら、私はいつものように仕事をこなしていく。


こんな日はあっという間に時間が過ぎてしまう。


「お華ちゃん、行くよ〜?」


私は土方さんの計らいで平助くんと行動を共にすることになっている。


「すぐ行く〜。」


私は急いで身形を整え、平助くんの元へと急いだ。


「ごめん。お待たせ。」


「大丈夫だよ。行こうか。」


私は平助くんと一緒に角屋に向かった。


空は雨が降りだしそうな曇り空に変わっていた。


長い夜が始まる・・・