きみ、いとほし〜幕末純愛抄〜

〜総司side〜


「お華さ〜ん。壬生寺行きましょ〜。」


私は今日はもう仕事が終わったはずのお華さんを壬生寺へと誘った。


私はもうお華さんのお休みは把握してますからね。


いつがお休みでいつが仕事が早く終わる日なのか全て知っています。


いつも甘味処ばかりなのでたまには違う所に行きましょうか。


「別にいいけど・・・何で壬生寺なの?総司。」


お華さんは可愛らしく首を傾げながら言った。


「実はですね私、壬生寺でよく子どもたちと遊んでるんですよ。だからお華さんも一緒に遊びませんか?」


そうなのです。


私はよく、壬生寺で子どもたちと遊んでるんです。


せっかくなのでお華さんも一緒に遊びたいと思ったんですよね。


「ふ〜ん。総司、子ども好きなんだね。あれ?総司、隊務や稽古で忙しいはずだよね?」


「・・・さぁ、壬生寺に行きましょう!」


もちろん、隊務や稽古は脱け出してますよ。


真面目にやる時もありますけどね。


「・・・さぼってるんだね。」


お華さんにはお見通しのようですね。


「まぁ、いいじゃないですか。行きましょ。」


私はお華さんの手を引き、壬生寺へと2人で向かった。