きみ、いとほし〜幕末純愛抄〜

「このままでは、浪士組、ひいてはこの会津藩の評判は落ちる一方だ。やむおえまい。芹沢を・・・消せ。」


いつもより声を低くした松平公よりの命令だ。


近藤さんはハッとした顔になり、辛そうな顔をした。


が、松平公の命令には逆らえない。


「「分かりました。」」


近藤さんと俺は頭を下げた。


「これ以上、好き放題させるわけにはいくまい。なるべく近いうちに行動に移せ。」


念を押す、松平公の命令が下った。


「はい・・・」


「それでは、本日は失礼いたします。」


「ああ、頼んだぞ。」


「「失礼いたします。」」

近藤さんと俺は松平公に頭を下げ、屯所へと帰ることにした。