きみ、いとほし〜幕末純愛抄〜

「殿。失礼いたします。新撰組の土方が報告があると参っております。」


黒谷に着いた俺は会津公用方の外島様に松平公のもとへと案内された?


「おお、土方。どうした?」


「トシ、何かあったのか?」


案内された部屋には近藤さんと松平公がいた。


「実は・・・」


俺は大和屋のことを近藤さんと松平公に報告した。


「そうか・・・」


俺の報告を聞いた松平公はそう言ったきり、考え込んでしまった。


「芹沢さんが・・・」


近藤さんはまた松平公に迷惑がかかる、と申し訳なさそうに呟いた。


「近藤、土方。」


考え込んでいた松平公が何かを決心したような面持ちで近藤さんと俺の名前を呼んだ。