紗彩ちゃんの塾は、
俺の仕事の最寄より、
すこし遠くにある。


そして来た電車に
乗ると、座席に座っている紗彩ちゃんがいた。


俺は、こういう時なんて声かければいいんだ?と半ばパニックになりながらも


『こんばんは!』

と挨拶した。


すると


『あっ!こんばんは!この間は、本当にありがとうございました!本当に助かりました。また、お言葉に甘えてすみません。』

と、言ってきた。


『いえいえ。隣座っていい?』


と聞いて、座り、
それからは色々な世間話をした。


学校のことや、俺の仕事のこと、趣味や特技など、


なんか、帰り道が自己紹介だけって‥笑


だけど、紗彩ちゃんとしゃべることに、新鮮さを感じた。


と同時に、彼女の笑顔を見て、ドキッとした。

俺、このままで大丈夫か??


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