急いでいるが信号待ちの時はイライラした。
そして、家の近くの公園に止めて、紗彩の家に行った。
すると、紗彩は泣きはらした目をして窓を開けて月を見ていた。
俺は小さい声で『紗彩!』
そう呼んだ。
俺をすぐに見つけた紗彩はビックリした表情をしていた。
ジェスチャーで来いというと、すぐに来た。
そして車を止めているところまで歩き、助手席に乗らせた。
そして平静を装い、『どうした?なんかあった?』そう聞いた。
すると、『ごめん・・なんか色んなことが積み重なって、止めれなかった。嫌になったでしょ?』
寂しそうに言う紗彩。
嫌になる訳なんてあるわけないのに!
周りのみんなが受験に頑張っているのを見て、あせって・・・でもできなくて。。
きっと、真面目だから、気を抜くっていうのが難しかったんだろうなぁって思った。
そんな姿を見せてくれて、俺は普通に嬉しかった。
そういえば、俺もそんなだったかなって笑えてきた。笑
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