いつものように
電話がなった。


『もしもし?紗彩?頑張ってるか?』


『うん‥』


『なんか元気ない?大丈夫?』


あたしは、
心配してくれているのに
全てが嫌になって、
圭くんに当たった。


我慢が出来なかった。

『なんで、頑張れ頑張れっていうの?頑張ってる。これ以上どうがんばるの?』


『え‥?』


だめ――‥
止めなきゃ。
嫌われる――‥



だけど止まらなかった。
止めれなかった‥‥‥



『休みの日会いたいけど、我慢してる。デートしたいけど我慢してる。もうゃだ。頑張りたくない。‥ッ―』


分かってるただの八つ当たり。



しばらくあたしの鳴咽だけが響いた。


『ごめん‥しばらく会えない―‥受験が終わったら連絡するから』




そう言って、
一方的に切った。







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