目的地に着くと、
すやすや寝てたから
俺は、車にもたれて、タバコを吸い出した。
紗彩の前では、
紗彩の体に悪いから吸わないと決めている。
車がバタンと閉まり、
目覚めたようだ。
俺は、タバコを消して
『おいで!』
といった。
そういって華奢な紗彩を抱きしめた。
『ごめん‥寝てしまって‥起こしてくれたら良かったのに‥』
と申し訳なさそうに言う彼女。
『気持ちよさそうに寝てたからそのままにしといた。笑』
そして何かを決意したかのような、眼差しで、こう言った。
『圭くんに話しがある。』
俺はびっくりした。
何?別れ話か??
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