すると、
紗彩は少し怒った口調で、
『でも、悪いよ!あたしそんな働いてるから出してもらおうなんて思ってないよ!!そりゃあたしバイトもしてないし、お小遣やけど‥』

と返して来た。

今までの女は、こんなん言わんし、払われるのが当たり前みたいな!

だから俺は紗彩の純粋さに思わずにっこりする。


『分かってるよ!紗彩はそんな子ちゃうって分かってる。俺がしたいと思ってしてることやの!だから紗彩はありがとうって言って甘えてていいの!』

ホンマに優しい子やねんなぁって感じた。

『ありがとうッ‥』
俯きながら、
照れ臭そうにいう紗彩!感謝の気持ちが伝わった。


『いいえ!』


そう言って頭をポンポン撫でて、手を繋いで中に入った。





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