私は頬を膨らました。

「何だよ、怒るなよ~」


涼君は私の頭を
撫でながら言った。


―ドキッ


涼君に触れられた所為か心臓が鳴る。


「怒ってないよ~」

「歩波は相変わらず
可愛いな~♪」


―ズキンッ


普通なら

好きな人に可愛いって
言われたら

嬉しいよね…


でも私は
嬉しくない……


だって涼君が言う
“可愛い”は


「妹みたいだよな!」


そうゆう意味の
“可愛い”だから―…