―――……


そして全部の
クッキーを配り終えて

一旦家に戻った


「ただいま~」


ふと紙袋の中を
見ると


「あれ?一個多く
残ってる…」


残るのは
涼君にあげる分だけの

はずなのに…



あっ!そうだ!!


「お兄ちゃ~ん!!」



「おっ!何だ歩波??」



「コレ余ったから
あげるよ!!」


私はお兄ちゃんに
余ったクッキーをあげた


「おっ!そういや今日
バレンタインだっけ?
いつもくれねぇのに…」


「まぁ1日早い
誕生日プレゼントだと
思ってよ!」


実は明日
お兄ちゃんの誕生日

だったりする


「そっか!サンキュ!」