「相変わらずね。今日は貴方から会いたいと言ったのに。」

微笑みながら、冷たく言い放つ。

返事がないまま彼の部屋に通されて、寝間着のままの彼を見る。

無精髭のはえた顔。

ものすごく眠そうな細い目。

初めて見た姿だった。

「昨日、掃除してたら寝れなくて。スゲー時間かかった。」

欠伸をひとつ。

小さく伸びをして、まるで猫みたい。