「アキ、どーしたのその髪ーー」 「クラス遠いからわかんなかった一瞬だれ?ってかんじ」 「でもやっぱ髪キレイ。」 「なんでー? 面接にそなえて?」 「うん、まあ・・・」 (・・・・・恭平。) 「咲山。」 「こっち。」 「これノート。 現国のセンセが 返しといてって」 「・・・・あ ありがとう。」 恭平が去っていこうとした時 私の後ろで呟いた。 「髪、さむそう。」