「あーーっやっと終わったよ…祈里ちゃん!待たせてごめんね!」 ビクッ 「あなた………」 「ん?」 「龍くん…なの?」 「え?」 「龍くん…なんでしょ?」 「…………」 彼は黙り込んでしまった。 「いつ、日本に帰って来たの?」 そう聞くと龍くんは近くの机に座った。 「一昨年……」 「どうして?どうして連絡くれなかったの?」 「…………ごめん」 「ごめんじゃないよ!私は」 ずっと待ってたのに……。