「え~こんな高いバックいいんですか~?遠慮~」





本当は遠慮なんかする気
さらさらないし

甘えれば
なんでも買ってくれる



「亜子さん4番お願いします」

ボーイの声と共に私は席を外す

「ごめんなさ~い
いってきますね~
すぐ戻ってきますから」




派手な店内
酒とタバコとオヤジと蝶達が放つ香水の匂い


重いドアから裏に出る


まるで別世界
店内の声がすこしもれてる
汚い店裏



ポケットからタバコを取り出して火をつける
お店で呑んだお酒がまだ残っている