-Whale Boy-③ ホエールボーイ3 中学時代編

ジョグの1周が始まった。

「まぁ5分は楽勝っしょ!」

ユウが言った。

しかし、藤沢の事が心配だった。

「藤沢さん!大丈夫?」

春己が訪ねた。

「う、うん!私は大丈夫だよ。」

藤沢は笑って答えた。

しかしかなりしんどそうな表情だった。
そして、3周目が始まる。

今度は、4分半だ。

春己とユウはまだ、余裕綽々だった。

しかし、藤沢にとっては、かなり辛そうだった。

辛い…

苦しい…

しかし、ここで負けたら、大和には勝てない。

藤沢は自分自身の
葛藤と、闘っていた。