-Whale Boy-③ ホエールボーイ3 中学時代編

開始から20分

春己とユウも疲れが出て来た。

もう10周以上は、走っていた。


藤沢はまだ、5周だった。

本当に苦しそうだ。
若干歩いていた。

だが、春己に言われた通り、止まりはしなかった。

「変わりたい。」

「もう馬鹿にされたくない。」

「私は生まれ変わるんだ。」

藤沢の頭にはこれらの事で一杯だった。

歩く時も必死で歩く。

ユウに言われた通り 足を意識する。

少し歩いたら、ジョグに切り替える。

疲れたら、歩きに切り替え、足を意識して必死に歩く。

藤沢はこの繰り返しで、一生懸命頑張った。