1995年4月11日(火)

-放課後-

春己は陸上部に、足を運んだ。

「あ、森戸君!」

藤沢嘉美だ。

「や、やぁ、藤沢さん。」

「確か森戸君って野球部じゃ無かったっけ?」

「い、嫌ちょっと気が変わってさ。」

野球部のメンツに、 びびって、入部しなかった。なんて、恥ずかしく口にも出せなかった。

「でも、森戸君来てくれて嬉しいよ。1年生私含んでも、2人しか居ないから。」

「あと1人誰か居るの?」

春己が尋ねた。