「あ、ありがとうございます…」

美貴は、少し落ち着いた様子で口を開いた。

「気にしないで。これから頑張ってこうね。」

はるは笑いながら、美貴を元気づけた。
「居場所出来て自信持てたら、同級生の友達も作っていけば良いさ。焦らんとさ。」

愛人が笑いながら、助言する。

「何かあったらいつでもあたし達に相談してね。」

藤沢は優しく、美貴を説得した。

3人の暖かさに触れたのか、美貴の目からまた涙が流れ出し、涙声で、「あ、ありがとうございます…こ、これからよろしくお願いします。」と呟いた。

なんとか学校で自分の居場所を確保出来た美貴。

しかしそれは、いじめを解決出来た訳では無い。

これから、この東中陸上部という居場所で、美貴自身成長しなければならない。
それを
はる
小山内
藤沢
ユウ
福原
牧田
は、上級生として、サポートしなければならない。

かくして、これからの東中陸上部はどうなる事やら。