-Whale Boy-③ ホエールボーイ3 中学時代編

1995年4月10(月)

この日から、仮入部期間が始まる。

期間は4日間

週末の金曜日には、 もう正式に入部する部活が決まっている。

春己は小山内と
仮入部に行くつもりだった。

「ごめん。愛人!遅くなった。」

「遅いよ~C組終わるの、」

「ごめん。担任が長話なもんでさ。」

「ははは、俺ら、D組の担任のおばちゃんなんて、2分で終わるぜ。」

「マジで~良いなぁ。」

「それよか、どこの部活行く?」

春己が言った。

「そうだねぇ、まあ科学技術部以外なら正直どこでも良いんだけどな。」

その時背後から、
奇妙な声がした。

「あいと、入ろ!」
四味だ。

小山内は目を伏せて喋った。

「お、俺ら別の部活行くつもりやから。」

「無理やしな。科学技術こいよ。」

「顧問の、ハリティー超おもろいから。」

ハリティーとは、
針山先生の事で、
社会科担当だ。

生徒から、ハリティーの名で親しまれている。