「あーきくん遅い〜」
茶色の髪をふわりと揺らしながら俺の方に駆け寄るマリイ。同時にキツい香水の香りが俺の鼻を攻撃する。
「ごめんね。マリちゃん」
と言って彼女から離れようとすると腕に抱きつかれ、次は香水ではなく頭の整髪料の匂いに襲われる。
「マリじゃない!マリイ!」
上目づかいで怒るが……可愛くねぇ。
「漢字では麻俐じゃん。山田麻俐ちゃん。」
マリイを腕からはがし、スタジオの前で俺を睨む太郎と祐二に手を上げて挨拶をする。
後ろではマリイはいつものように、漢字はそうでも読みはマリイって可愛いんだからと叫んでまた、俺の腕に抱きついてくる。
「遅い!何時だと思ってんだよ」
まだ五分しか遅刻してないけどなぁ
「悪い悪い。」
心に無い事を口にする。
「遅刻するなよ。意識がたるんでる」
太郎。お前、前回一時間遅刻したよな。
「もう。マリイ達プロ目指すんだから、しっかりしてよね!」
プロねぇ。
趣味バンドとしては良いんだけど、プロはない。バンドを組まなきゃ、サークルのスタジオを貸してもらえないから組んだなんて言えないな
「秋人、何ボサッとしてんだよ。早く入れよ」
気づくと皆、スタジオを使っていた前のバンドと入れかわってスタジオに入っていた。
茶色の髪をふわりと揺らしながら俺の方に駆け寄るマリイ。同時にキツい香水の香りが俺の鼻を攻撃する。
「ごめんね。マリちゃん」
と言って彼女から離れようとすると腕に抱きつかれ、次は香水ではなく頭の整髪料の匂いに襲われる。
「マリじゃない!マリイ!」
上目づかいで怒るが……可愛くねぇ。
「漢字では麻俐じゃん。山田麻俐ちゃん。」
マリイを腕からはがし、スタジオの前で俺を睨む太郎と祐二に手を上げて挨拶をする。
後ろではマリイはいつものように、漢字はそうでも読みはマリイって可愛いんだからと叫んでまた、俺の腕に抱きついてくる。
「遅い!何時だと思ってんだよ」
まだ五分しか遅刻してないけどなぁ
「悪い悪い。」
心に無い事を口にする。
「遅刻するなよ。意識がたるんでる」
太郎。お前、前回一時間遅刻したよな。
「もう。マリイ達プロ目指すんだから、しっかりしてよね!」
プロねぇ。
趣味バンドとしては良いんだけど、プロはない。バンドを組まなきゃ、サークルのスタジオを貸してもらえないから組んだなんて言えないな
「秋人、何ボサッとしてんだよ。早く入れよ」
気づくと皆、スタジオを使っていた前のバンドと入れかわってスタジオに入っていた。
