───君がいなくなる時は、羽根が青い空に舞う。


空へ続く白い階段が目の前に伸びている。


階段を上り始めた。


上ってしばらくして、君がずっと前の方にいるのが分かった。


君は振り返ると少し驚いた顔をして、何か言った。


遠くて聞こえなかったけれども、口の動きで分かった。


「ここに来ちゃだめ」


って。


その瞬間、階段は一段目から崩れ始めた。


君はこっちを見たまま、哀しそうに笑っている。


階段は続くように崩れていった。


そしてついに君は見えなくなった。