「――……なぁ、瑠美…
…今、瑠美の中には誰がいる??

目を閉じて一番最初に浮かぶのは誰…??」

そっと手を離し瑠美を抱きしめ熱いキスをした

「…これが、俺達、二人の最後のキス…」

俺は瑠美を体から離す

「…忠義っ…私…ッ!!…大好きだったよ!!
…忠義はっ…最高の彼氏だったよっ!!
…ありがとう!!」

ポロポロと流れる涙を俺は何度も何度も親指で拭う

「…俺こそ、ありがとう」

「ッ…ありがとう!!」

瑠美が優しく、最高の笑顔を俺に向けた

「さぁ、行っておいで」

俺は彼女の背中を押しす

瑠美は一瞬、躊躇ったが振り返らずに走って屋上から出ていった