「愛子は重症だった。俺は骨折で済んだけど・・」 母さんはずっと口を開けて黙っていた。まるで、蝋人形になったように。 「結構苦しかったよ、俺的にも愛子的にも。・・・・今、病院にいる理由は・・・」 「まさか・・・―――」 俺の表情をみて、話の先を読み取ったらしい。