空港内のオシャレなカフェで俺はブラックコーヒーを一杯。母は、水を飲んでいた。 「今まで黙ってて・・・・・ごめんなさい・・・」 それを聴いた瞬間俺の中で何かが切れた。 「謝って済むなら愛子は悲しまずにすんだよ」 「許して・・・」 「許せねぇよ・・・。今更・・・。本当は、母さんの口から聞きたかったよ」 コーヒーカップをテーブルに置き、母さんを見てまた・・・うつむいた俺。 母さんも、水に手を当て、体の熱を冷ましているようだ。 この緊張感が半端ない。