ビター恋愛~愛の結晶~㊦



「・・まだ歳も歳だから、考える時間はいっぱーいあるんだけどね。・・・変なの、焦る気持ちが・・」




ギュッ・・・!!




「レ・・・」




「・・・ごめん・・。ごめん・・・・・・・――!!」




いつも以上に締め付けがたくて。



離れた温度がまた温まる。爪先は冷えたままの寂しい現状。




「俺等の・・・血が繋がってなかったら・・・!!」



「やめて・・」



「俺がっ・・・」



どんどん締め付けてくる腕に勝てるはずもなく、あっさりと包み込まれてしまった。